来れなくなる人、来なくなる人

 ここ最近、会社に出勤してこない人の話題が顧問先や友人の会社の話でよく出てくる。原因はさまざまあるだろうが、社労士として困るのはストレスや過労で病気が発症するケース。職場に原因があるのか私生活の中に原因があるのか気になってしまう。極度の過労やストレスを与えているのであれば改善しなければならないし、労災ということも考えなくてはならない。職場内での嫌がらせやいじめは、発生源を突き止めるのは困難でここ最近は労災が認められるようになってはいるが、損害賠償のことも考えなければならない。場合によっては刑事事件ということもある。人を雇うということは、事業主に使用者責任が発生するので真剣に考えてもらわなければならない。ここまでは『来れなくなる人』の話。

 しかし、『来なくなる人』というのも増えている。この中には、時間通りに来ないや突然来ないという人も含まれる。昔は学生のアルバイトが多く、出勤してこないことで迷惑がかかるという社会的責任ということを考えない年代が中心だったが、最近は年齢問わず起こる。出勤してこないと、少ない人数でやり繰りしなければならない。業種によっては、法令違反になることもある。先日、顧問先から入社したばかりで遅刻や無断欠勤が多い従業員の相談があった。遅刻や無断欠勤の理由が、明らかに嘘というのが分かるものがほとんどで、「給料払う必要がないだろう」と主張する従業員がいるほどである。さすがに働いた分は払う必要はあるが、この従業員が立腹する気持ちはよくわかる(さすがに社長は冷静に判断していたが)。そんな従業員でもいきなり解雇すれば問題が生じる恐れがある。事業主さんは大変である。

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