青春18きっぷの旅 その4


 朝6時起床。早く起きるつもりはなかったが、丸岡城まで行くバスのバス停と時刻を調べておかなかったのでバスターミナルまで散歩。バスターミナルから出ることと、運賃を確認。意外と本数があるので安心。ただ、運賃は安くない。遠いということだろう。7時にホテルの無料の朝食を取り、8時前にチェックアウトし出発。8時10分発の本丸岡行きのバスに乗車。約30分バスに揺られ、丸岡城に到着。丸岡城は、柴田勝家の甥、勝豊が築城した城で現存する最古の天守閣の城で重要文化財に指定されている。小さい城だが、人柱伝説がある城である。天守閣の最上層に登ると風が気持ちいい。ただ残念なのが、障子に傷をつけて書いた落書きがある。
 丸岡は『一筆啓上、火の用心、おせん泣かすな、馬肥せ』でも有名で、日本一短い未来への手紙というコンクールを行っている。以前は母への手紙だったような気がしたが。丸岡青年会議所が始めたそうである。

 丸岡城から本丸岡のバスターミナルに行き、福井に戻るつもりだったが芦原温泉行きのバスが止まっていたのでそれに乗車。乗客は一人だけ。貸し切り状態で、山の中を走る。途中二人乗車し終点のJR芦原温泉に到着。山の次は海ということで、三国に向かう。JRでいったん福井に戻ろうかと思ったが、電車が行ったばかりで1時間近く待つのでバスにする。京福バスの乗車券販売所で切符を買わないといけないそうなので窓口に行くと途中の越前鉄道のあわら湯のまちで乗り換える方が早いとのこと。そこまでの切符を買い、あわら湯のまち駅で下車する。えちぜん鉄道は、アテンダントとして女性接客乗務員が乗車していることで有名になった。乗った電車でも乗務していたが、すぐに終点の三国港に着いてしまった。駅前は港なので、お昼は魚でもと思ったが、食堂らしきところは見当たらず三国の町に着いてしまった。どうも食事どころは東尋坊のようである。東尋坊まで行くと夕方までに富山に着けないと思いあきらめる。三国は北前舟で栄えた町で、明治時代の古い街並みを再現しているが小さい町なのですぐ一回りしてしまった。もう一度えちぜん鉄道に乗り三国から福井に戻る。帰りはアテンダントは乗車していなかった。

 福井で少し遅い昼食。駅前で越前そばを食べる。そばにおろしが入ってあっさりして結構うまい。後で調べたら越前そばと言えば、おろしそばなのだそうである。福井駅より富山行きの普通電車に乗る。今日最初のJR線に乗車する。所要時間が約3時間。17時には今日の宿には着けるが、ただ目的地に着くだけだと18きっぷの1日分(2,300円)を下回る。時刻表を眺め、高岡で氷見線城端線が出ている。どちらも乗ってみたいが、効率よく乗れないので氷見線だけ乗ることにする。以前本で読んだが、途中駅の伏木は戦前の関東軍特種演習(関特演)のときに富山連隊が伏木港から大陸に向かったとあった。また、雨晴は源義経が奥州に逃れるときに岩陰で雨が晴れるのを待ったと伝えられている場所。海岸線がきれいというので、また海を見ようと思う。しかし、むちゃくちゃ混んでいるが、海側のボックス席に何とか座れる。伏木港は、工場が立ち並び川崎や鶴見あたりのようである。しかし、越中国分駅あたりからだんだん景色は変わり奇麗な海岸線が続き、雨晴、島尾と停まり終点の氷見に着く。すぐに折り返しの高岡行きになるので、改札を出てすぐ車内へ。何のために降りたのか??次は2時間近く待つので仕方がない。

 高岡から富山はすぐ。降りて、ホテルに直行。チェックインしてまた駅とコンビニに行き、駅弁と明日の朝食とアルコール類を買い込む。明日は、始発の電車で自宅に帰る予定なので、早く寝ることにする。今日の運賃は、2,860円で560円お得。