労務相談室

 今日は労務相談室の当番日で、朝から神奈川県社労士会へ。先月までは年金相談の面接相談の予約でいっぱいだったが、一段落したのか事前に予約があるという連絡は2件のみ。残念ながら、労務相談室でありながら労務相談の予約はなく、併設している年金センターのみの面接相談。

 そばで面接相談の話を聞いていると受給している方の相談が多く、私が当番日だけなのかはわからないが戦時中の勤務や旧令共済関係の話がよく出てくる。
 今日来られた方は、両親の代理での相談でまずお母様は戦時中動員されていた工場での年金が抜けているのではという相談。グレーの封筒なので、該当する番号があるかもしれないということで、ウインドウマシーンで検索すると該当する年金番号が出てきた。年金担当の相談員が社会保険事務所に出向き、統合するよう指導。残念ながら、社労士会ではマシーンはあるが一部の検索のみで統合作業などはできない。
 お父様の方はグリーンの封筒で問題ないと思われる方だったが、話を聞いてみると学校を卒業してからすぐ勤め、その後陸軍に招集され満洲へ。シベリアに抑留され、戦後復職し退職したときまでの部分が抜けていることがわかった。勤務先も役所のようで、卒業から昭和20年代半ばまでの記録が旧令共済のようで調査が必要なので、特別便にその旨を記載して返送するよう指導していた。

 私はというと、電話相談で国民健康保険について1件、労災について1件、年金が2件。国民健康保険は、話を聞く限り市役所の対応の誤りのようで対処方法を話す。労災の相談はちょっと困った方で、身体が100%完治するまで治療ができるものと思い込んでおり、半分苦情処理。給付は治ゆするまでで治療効果がなくなれば治ゆ後のアフターケアか、障害年金または一時金を受給して基本的には終わりである。年金は、特別便の書き方で「問題ないんだけれど」か「覚えていない」という電話がほとんど。問題がなければあとは郵送するだけなんだけれど。でも、こういう人に限って記録漏れがあることが多いんだけれど。「覚えていない」というのは回答しようもないけれど、家族や友人と話をして思い出してもらうしかない。