ソウル南大門消失

 韓国ソウルを代表する建造物である南大門が放火により消失してしまった。パンフレットや切手など韓国を象徴する建造物として描かれることが多く、おそらく外国人でも名前がわからなくても韓国にあるものと思い浮かべることができるであろう。旧国立博物館でもあった旧朝鮮総督府は、日韓の暗い歴史があるため取り壊しは賛否があるが、建物としては石造りの美しい建物であった。
 南大門は李朝の王宮の門の一つとして、現在でも残る韓国最古の木造建造物であった。古くは文禄・慶長の役、近代になって東学党の乱、日清戦争、そして朝鮮戦争と多くの戦乱でも残ったのに残念である。復興されるそうであるが、失われたものは元には戻らない。