働くことって

 ワーキングプアなる言葉が新聞・テレビでよく耳にする言葉になった。昨日もテレビで漫画喫茶に定住する若者の生活を追っていたが、24時間営業のファーストフードで一夜を明かし日雇の仕事に出かける女性を取り上げていた。この女性は、面接に行くための交通費300円がもったいないとのことで5時間歩いたという。私が大学を卒業する頃バブルが弾けたので、それより少し後に卒業した世代の人たちがこのような生活をしている。もちろん、個人の資質で勤めても長続きしないという人もいるだろう。雇用保険の手続きをしている関係から、年齢に関係なく明らかに雇用保険狙いだろうという人は見受けられる。しかし、普通の会社に就職したくてもできないというのは、どう考えてもおかしいと思う。国の施策では、高年齢者に対しての助成金や優遇措置(定年延長など)はあるが、30歳代になると障害者など一部を除けば支援はないと思う。厄介なのは、フリーターと呼ばれる人の定義があいまいなこともある。
 一度落ちたら抜けられないと言っていたが、年齢が若ければ漫画喫茶やファーストフードで年齢が高いと路上生活ということだろうか?その日その日の仕事がバラバラでは、職業能力が向上するはずがない。富める者は富み、貧しい者は貧しいままという二極化がますます進んでしまうのか?