移動中の車内では、新聞か本を読むか寝ていることが多い。カバンの中にたいてい2冊の本は入っている。どこかに行きたいなと思うとき読むのが宮脇俊三の本。多くの鉄道紀行を書いた作家。残念ながら4年ほど前に亡くなってしまった。鉄道車両には興味はないが、車内や駅の様子など行かなければわからないことが読んでいくうちに旅情へと誘う。著書『時刻表昭和史』を読むと、戦後すぐ位までは特急や急行はほとんどなく各駅停車での移動。青春18きっぷでどこかに行きたくなった。
 新幹線が発達し時間短縮がはかられた分、ローカル線や夜行列車はどんどん無くなっている。文明とともに発達した鉄道だが、時代に取り残された遺物なのか。