青春18きっぷの旅 その2

 先週に引き続き、今週も青春18きっぷを使って出かけることにした。日帰りのつもりなのであまり遠くはいけないが、少し足を延ばして松本まで行くことにした。ちょっと時刻表で調べると、小田急線の長後駅から始発に乗って町田から横浜線に乗り換え八王子に出ると6時35分発の八王子始発の松本行きというのがある。それに乗って行けば10時30分過ぎには松本に着く。そこで乗り換えて、姨捨まで行くことに決めた。

 なかなか寝付けず、テレビを見ているうちに朝3時30分。諦めて起き、4時30分に家を出る。まだ少し暗い。長後まで歩いて約30分。小田急線、横浜線と乗り継ぎ八王子へ。松本行きの普通列車に乗ろうという人がちらほら。ホームにある印のところで待っていると、次から次へと人が来る。ほとんどが年配のハイカー。列車が入線した時には、長い列になっており座れない人も結構いる。私が座ったボックス席に男女7人の年配のハイカーが、通路を挟んで座る。会話から富士見まで行くようで、JR東日本主催のハイキングがあるようである。特急が富士見に止まらないので、この電車に乗るかあとの特急で小渕沢まで行って、乗り換える人もいるので混むそうである。前の日にほとんど寝ていないので、少し寝ようと思ったが富士見までの3時間ずっと喋りっぱなしでとうとう眠れなかった。富士見に着くと潮が引いたように人がいなくなった。

 八王子を出て約4時間で松本に到着。長野行の普通列車に乗り換えて姨捨まで行く。姨捨は名前の通り姨捨伝説の地で、棚田が広がり田毎の月でも知られている。そのようなところなので、山からの眺めはよく日本三大車窓の一つに数えられている。姨捨の駅からの眺めは良く、善光寺平が見渡せる。昔は真っ暗だただろうが、今は街の灯で夜景がきれいだと思う。ただ、ひと気がないところなので夜は気持ちの良いものではない。40分後に松本方面の電車が来るのでホームで待っていると、ホームの線路から電車が来た。勾配がきついため、スイッチバックでホームに入ってくる。一瞬、行ってしまったと思う。

 12時30分に松本に到着。松本は馬刺しで有名なので、食べられる店を探しながら松本城方面をブラブラ。少し高そうな店を見つけ蕎麦と馬刺しをいただく。

 食事を済まし、松本城へ。天守閣は現存する最古のもので小天守や月見櫓などとともに国宝に指定されている。松本城を後にして、松本市博物館、重要文化財旧開智学校などを廻る。今日は松本ぼんぼんという祭があり、人でも多く歩きにくい。まだ陽は高いが松本駅に戻ることにした。4時前に小渕沢行きの電車があるのでそれに乗ろうと思うが、3両編成でもう席がだいぶ埋まっている。小渕沢で甲府行きに連絡。甲府まで行くが、今乗っている電車も混んでおり接続する電車も3両編成ということで込みそうなので、まだ時間の余裕もあるので思い切り遠回りで身延線に乗り換えることにした。

 身延線甲府から静岡県の富士までを結ぶ路線で3分の乗り換え走ってホームに。席は埋まっているが、それほど混んでいない。走りだしてひと駅ごとに乗客は降りるが乗る乗客はほとんどいない。無人駅が多く、駅で切符を販売しないためほとんどの駅で車掌が改札を行う。車内を前に行ったり後ろに行ったりと慌ただしい。身延あたりで陽が落ちた。途中で、富士宮を通るので焼きそばでもと思い、途中下車をしたがこれが大失敗。まだ8時なのに駅前は静かで人通りもなく、居酒屋しか見つからない。40分しか時間がないので焼きそばはあきらめ富士に向かう。空腹なので富士で途中下車しコンビニでもと思ったが見つからない。時間がないので、三島行きの電車に乗る。三島で10分の待ち合わせで熱海行の電車が来るので、その間に何か食べ物をと思い、コンビニでパンを一つ買い空腹を満たす。熱海から戸塚に出て帰宅。家には12時前に何とか着いた。

 今日の交通費はJRだけで10,090円。7,790円のお得だった。