雇用のミスマッチ?

 退職する人が出たという連絡があり、G社を訪問。社長がいらっしゃったので、少し世間話を。今回退職する人は、昨年末手続きをしたばかりの人。会社としては、長く働いてもらいたいので雇用保険社会保険の手続きをすると話したら扶養控除の範囲で働きたいとのこと。結果として退職することに。普通、雇用のミスマッチは求人者と求職者の希望する職種が異なるため雇用のアンバランスが生じることなのだが、中小企業特にパートが多い業種は往々にして扶養控除の範囲でということが多い。
 会社もボランティアではないから、そこまで気を使いたくないし調整して休まれてしまうと人手が足りないとき困るのが本当のところ。
 
 パートと称して正社員と変わらない仕事をしているにもかかわらず、待遇が低いことが問題になっている。技能の継承など次の世代に熟練技術者がいなくなっては、日本の産業に大きな不安が残る。しかし、扶養控除は、パート全体の待遇を自ら悪くしているのではないかと思う。愛社精神なんて言葉はもはや死語だと思うが、信用・信頼という言葉も近い将来会社からなくなってしまうのかも…。